わかやま新報の「身近な物を誰もが使いやすく 廣川教授講演」という記事に左利きについて言及する部分がありました。
2019年3月17日に、和歌山県岩出市根来で「ユニバーサルデザイン」について考える講座が岩出図書館で開かれ、近畿大学生物理工学部の廣川敬康教授(設計工学)が、駅の自動改札機やカメラ、急須など生活に身近な物の構造にユニバーサルデザインの考えが反映されていないと指摘しました。
特に左利きについて言及した部分を抜粋
左利きの人が使いにくいと感じる物の例に駅の自動改札機や急須などを挙げ、「改札機は切符の挿入口が右側にあり、急須の取っ手は右手で持って注ぐような位置に付いている」と話し、スーツやワイシャツの胸ポケットから物を取り出す場合、左利きの人は取り出しにくいのではと話した。
地方紙といはいえメディアで左利きが社会的弱者として扱われることは珍しく感じますが、「ユニバーサルデザイン」という視点で見ると、弱者の使いにくさに気づくことが大事だと思います。
ユニバーサルデザインというとやはり障害者や高齢者が生活しやすいようなデザインを心がける必要がありますが、障害者や高齢者の方にさらに「左利き」という条件が加わった時のことも考えたデザインである必要があると言えますね。
多様性社会と言われますが、「多様性ってなに」てなると、障害を持つ人、高齢者、性同一障害などが思い浮かぶ人がたくさんいると思いますが、そこに「左利き」と候補に挙げる人はほとんどいないでしょう。
左利きはある意味世の中に浸透した自然な社会的弱者なのですね。
左利きの人は今更「私たちは社会的弱者だ」なんて声あげませんもんね。
今後このように「ユニバーサルデザイン=左利きにも対応」という風に開発が進んでいってもらえると、左利きとしては喜ばしい限りです。