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生まれる前から決まってた?左利きになるプロセス大公開

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左利きはどうやって決まるのかには様々な説がある

左利きがどのようにして決定されるかについては、現在のところ様々な説があります。
主には左利きは遺伝子で決まるというのが有力な説ですが、その他にも出産時や胎児の頃の脳損傷により利き手が転換したり決定付けられたりするという説、胎児の頃の男性ホルモンの分泌量が関係するという説、胎児の頃の胎内での体位と関係するという説、胎児の身体発達が不安定なため左利きになるという説などがありますが、果たしてその本質はいかなるものなのでしょうか。

脳損傷説

基本的には遺伝子が利き手を決定することが前提となりますが、胎児期や出産時に、脳になんらかの損傷を受けて脳に影響を与え利き手が決定する可能性があることが研究の結果わかっています。

胎児は胎内や出産時に脳を損傷することがあり、その際に左右それぞれの運動を司る脳部位に損傷を受け、左手の運動を司る脳部位が優位に機能するようになるという。右利きになるはずだった胎児の左脳に何らかの損傷が生じて右脳に依存するようになるため、左利きになるという説です。

これは、右利き・左利きのいずれにも起こりうる減少ですが、もともと右利きとして生まれるのが多数派であるがため、脳損傷を受けて左利きになった人にはその他の障害や問題を抱えて生まれることが多くなるという説もあるが、もちろんもともと左利きだったはずが脳損傷を受けて右利きになった場合もなんらかの障害や問題を抱えて生まれるケースもありえます。
しかし調査によると、学習障害やてんかん、脳性麻痺などのケースは右利きよりも左利きの方に絶対数が多いという結果が出ているそうです。

また、出産時の脳損傷が起こりやすい環境を考えると、高齢出産になれば出産時のトラブルも増加傾向にあり、その中で胎児の脳損傷が起こるケースもジャンク年出産よりは多いものと考えられます。すなわち、高齢出産のほうが左利きの出生率が高くなると言う説もあり、事実、30歳以上の母体から出生した子どもには左利きの出現率が高いというデータもあるそうです。

脳内ホルモン説

利き手の決定には右脳と左脳の発達や障害の有無などが関わってくるということが調査結果から推測されることではあります。
脳に影響を与えるものといえば、脳内ホルモンが代表的なもので、妊娠中のホルモン分泌量が脳の発達に影響を与え利き手の決定に影響するという説もあります。

ゲシュヴィントという学者が、胎児期の男性ホルモン、特にテストステロンの分泌量によって左脳の発達に遅れが生じ、右脳の発達を促進することによって左利きになることがあるという説を提唱しました。彼の研究結果によれば、左利きが左脳の発育の遅れによる言語障害や学習障害をうみやすく、逆に右脳の発達促進によって数学者や芸術家、音楽家などの特異な才能を持つ天才を生み出しやすいことを証明できたとされています。

しかし、右脳の働きが発達したからといって確かに芸術的な才能が発達する可能性はあるカッもしれませんが、芸術的センスのある人でも圧倒的に右利きの方が多いはずなので、左利きの決定と直接的な因果関係は可能性が低いように思えます。

胎内の体位と聴覚説

人の胎児の3分の2は左耳を母親の背中に近接させる体位になると言われており、それはつまり胎児は頭を下にして体の左側を母親の体に預けるような形でいることであり、胎児期に脳の左側に、ある一定の刺激を受けて過ごすという説があります。
ある研究の結果、胎児が体を母親の左側に預けた状態の場合、頭蓋骨の情報は右側が大きく、下方の聴覚に深く関係する部分では左側が大きくなるといい、脳の聴覚野の左側が発達するということは、利き耳としては右耳が優位になることであり、それによって胎児が体を母親の左側に預けた状態の場合は多くの人が右利きになるといい、まれに胎児期の体位が逆で母親の右側に預けた状態の場合は左利きになるという説です。

しかし、調べてみると妊娠中の胎児は胎内でコロコロ向きを変えることは稀にあるようなので、この説を安易に支持はできないというのが私の意見です。

発達不安定説

胎児の身体発達が不安定であるがために、左利きを生むという説。
左利きが遺伝学的に弱い特性をを持っているという説であり、左利きに流産の割合が多いことや生理の始まりが遅いこと、出産時低体重児が左利きに多いことがその背景にあると言われていますが、あまり支持はされていないようです。

まとめ

しかし、利き手の決め手になるのは、やはり遺伝子からなるものであるということが前提であり、付随して胎児期や出産のときに左右の脳にさまざまな理由でかかる刺激が原因で左利きへと変異する可能性もなくはないと考えるのが現在のところ妥当なような気がします。

個人的には遺伝子によるものと、生活環境によるもの(出生後の行動で利き手が決まる)と言う風に考えていますが、皆さんはどうお考えになるでしょうか。引き続き各種左利きに関する研究を追っていきたいと思います。

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