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左利き研究

バッハもベートベンも坂本龍一も!左利きは音楽も得意だった

音楽の才能や楽器の演奏の能力で、左利きのほうが優れているという説は以前から指摘されています。
脳の研究でも、言語に関する機能は左脳が優位とされ、音楽など感覚的機能は右脳が優位とされていて、右脳と結びつく左利きのほうが音楽的にも優位と予測されています。

では、実際のところどうなの?っていうのが、紹介するような研究が行われています。
結果としては否定的な報告と肯定的な報告の両方があります。

「利き手に差はない」否定的な研究報告

先にも述べたように、音楽的要素の処理に右脳が優れると言われるようになると、右脳は左利きの運動と関連が深いので左利きは音楽の才能が優れるはずだという仮説がたてられます。
バイルーン氏が音楽の能力を測定する「シーショア・テスト」を行った結果、左利きと音楽の才能に明確な関係性を見いだせないという報告がなされました。

別の研究でイギリスでは、小学生を対象に音の高低やコードの記憶などのテストを行う「ベントレー音楽能力検査」で成績と利き手の関係性を調査しましたが、ここでも利き手と音楽的才能の関係性は見いだせなかったとのことです。

「左利きが優位である」肯定的な報告

このような否定的なデータが有る一方で、肯定的な報告をするデータもあります。
ドイッチ氏は「音の記憶実験」を行い、音楽能力と利き手に関係があるとしています。

彼の実験では、右利きと左利きの大学生に音の記憶実験を行いました。ちなみにこの実験に参加した大学生は特別な音楽的訓練などは受けていないごく普通の大学生です。
結果として、

「課題① ある音を記憶しその後に聴かせる音が最初の音より高いか低いか」

というテストの正答率が、

右利き=62% 左利き=68%

という結果となり、

「課題② 5つの音を聴かせ、その後聴かせる1つの音が5つの中に含まれているか」

というテストの正答率が、

右利き=58% 左利き=64%

となりました。

この結果から音の記憶保持能力について左右の利き手による差があるのではないかという説に至ります。

プロミュージシャンでの検証では、左利きが優れるかもしれない?

次に、プロの演奏家、音楽に精通している人たちではどうでしょう。

クライストマン氏の研究では198名の音楽家を対象に調査したところ、特別左利きの割合が高いとはいえませんでした。
しかし、利き手と専門とする楽器との関連性では特徴が見られました。

オルガン・ピアノ・ハープなどのように、左右の手が独立して動き演奏する楽器では、左利きや両手利きの傾向が強く、バイオリン・フルートなどの左右の手が統合的な動きをする楽器では左利きや両手利きの傾向が弱かったという特徴が見られました。

コッピーズ氏らの研究では、ドイツの音楽大学のピアノ学科の学生を対象に調査したところ、初めて楽譜を見て演奏する「初見演奏」や、初めて耳にするメロディを演奏する「聴音演奏」のテストで、右利きのピアニストは間違いが多く左利きや両手利きのほうが演奏能力が優れているという結果になりました。

左利きは音楽の才能に優れているという説

以上の利き手と音楽能力の研究をまとめて推測すると、次のような説が浮かびます。

「小学生を対象とした研究では利き手に差異は見いだせなかったが、成人を対象とした研究では左利きが音楽的才能に優れるという説を支持するデータは多い。それはなぜなのかというと、左手での手指運動の訓練に困難さを感じる者(右利き)は楽器演奏の演習を途中で放棄するのに対して、強く感じなかった者が楽器演奏などの反復練習が長続きし、このような持続力が音楽家などの職業へとつながり、成人の音楽家や音大性には右利きが少なくなってしまう。」

アーティストとしての音楽家は芸術的センスが問われますのでまた別の問題と思いますが、プレイヤーとしてのミュージシャンとしては、左利きのほうが多少有利なのかもしれませんね。

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